専門医による
目の病気の解説
屈折矯正
レーシック
屈折矯正
レーシック
眼科専門医吉田 陽子
名古屋アイクリニック 副院長
眼鏡やコンタクトレンズに頼ることなく、遠くが良く見えるようにするための手術です。コンピューターで制御されたフェムトセカンドレーザーを使用し、一定の厚さの角膜のフタ(フラップ)を作り、角膜にエキシマレーザーを照射することにより角膜のカーブを変化させ、網膜の上にピントを結ばせます。近視、遠視、乱視を矯正することが可能です。レーシック開始当時は、マイクロケラトームというカンナのような器械を用いてフラップを作成していましたが、フェムトセカンドレーザーの出現により、さらに薄く精度の高いフラップの作成が可能となり、より安全性が向上しました。眼鏡やコンタクトレンズから解放されたい方だけでなく、視力が求められる職業に就くため、また、災害時の視力矯正の不安から手術を希望される方もいらっしゃいます。
日本でもレーシックは一時爆発的に増えたものの、その後いろいろな問題が起こり現在は一時期よりも減少していますが、世界では最も数多く行われている屈折矯正手術で、手術そのものは正確で安全性が高いです。手術の基準をしっかりして、患者さんに手術を受けるメリットだけでなく、リスクについても理解し手術を受けて頂くことが重要と考えています。
近視の人は網膜より手前でピントが合っています。レーシックは、レーザーを照射し角膜のカーブを変える手術です。
こちらでは名古屋アイクリニックや佐藤裕也眼科医院で行っているレーシックの流れをご説明します。
手術時間は、片眼わずか10分程度です。点眼麻酔だけで、術中・術後の痛みはほとんどありません。また、視力の回復が早く、翌日にはよく見えるようになります。また、照射パターンをカスタマイズするオーダーメイドレーシックが可能で、通常のレーシックより術後の見え方の質の向上が期待できます。
オーダーメイドレーシックとは
①ウェーブフロントレーシック
目にはその人特有の歪みがあり、それを収差と言います。収束するはずの光が一点に収束しない「ずれ」が収差です。波面(ウェーブフロント)収差解析という新しい検査器機によって「ずれ」が評価できるようになりました。眼球全体の歪みが大きい場合、その収差を打ち消すようなオーダーメイドの照射プログラムを作成し手術をおこないます。
②トポガイドレーシック
黒目の表面の歪みが大きい場合、角膜の形状を測定し、綺麗な角膜になるように照射プログラムを作成し手術を行います。先ほどのウェーブフロントレーシックと異なるのは、角膜のみの歪みを補正する点です。一般的にウェーブフロントレーシックは、ほとんどの方が対象となる治療法ですが、トポガイドレーシックは角膜の歪みが強い方のみが対象となる治療方法です。
手術中に角膜にフラップを作成すると、角膜の神経が切断されます。このため手術後、一時的に眼の乾きを感じることがあります。個人差がありますが、角膜の神経は通常半年から1年ほどで修復され、徐々にドライアイ症状は改善してきます。
また、手術後夜間や暗いところで光を見たときに、まぶしく感じることがあり、これはグレアと言われています。かなり個人差があり程度も様々です。通常は角膜の状態が安定してくるとともに症状が軽くなり、多くの方は3~6か月ほどで気にならなくなります。
他にもわずかな近視の戻りや、近視の進行により、視力が少し下がることがあり、再矯正が必要になる場合もあります。
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